インビザラインのメリットとデメリットを紹介
2018年04月20日
【インビザラインのメリットとデメリットの紹介】
歯並びを整える歯列矯正にはワイヤーを使ったワイヤー矯正以外に、マウスピースを使って歯並びを整えるマウスピース矯正があります。その中のひとつである「インビザライン」の特徴およびメリットとデメリットについてご紹介します。
1.インビザラインとは
インビザラインとは、取り外し式の透明なマウスピースを使って少しずつ歯を動かしながら歯並びを整えるマウスピース矯正治療です。インビザラインはアメリカのアライン・テクノロジー社が開発したマウスピース型矯正治療法です。世界100カ国以上の国に提供されており、日本でも取り扱う歯科医院が増えてきています。
最も一般的な矯正治療は、歯の表面に金属の装置を付け、そこにワイヤーを通して歯並びを整えるワイヤー矯正です。ワイヤー矯正は効果が高く、ほとんどの症例に対応できる治療法ですが、ワイヤー矯正は笑ったときや口を開けたときに矯正装置がとても目立ってしまいます。歯並びを治したいけれど矯正装置が見えることに抵抗を感じるため、矯正治療をためらう方もいらっしゃるでしょう。
これに対しインビザラインによる歯列矯正は、取り外し式の透明なマウスピースを使って矯正治療を行うため、周りに気付かれずに矯正治療を行える特徴があります。マウスピースは完全オーダーメイドのもので、1日20時間以上装着して少しずつ歯を動かし、歯列を整える治療法です。
インビザラインによる歯列矯正は、インビザラインの治療を行うための講習を受講した専門の歯科医師や矯正歯科医が治療を行います。
そして治療を始めるにあたり、まずは歯科医師や矯正歯科医が精密検査を行い、患者様の顎や口腔内の状態をチェックします。これはインビザラインを行う上で必要な治療計画を設定するための精密検査で、レントゲン撮影やマウスピースを作成するための型取りなどを行い、患者様の顎の状態や口腔内の情報を把握します。また顎の大きさや噛み合わせも確認します。この精密検査に基づき、クリンチェックという特有の3Dソフトを使って精密な歯の動きや最終的な歯並びをシュミレーションした治療計画を作成します。この治療計画に沿って2週間ごとに新しいアライナー(マウスピース)を交換し、歯を少しずつ動かして歯並びを整えます。
またワイヤー矯正に比べて、痛みが少ないことも特徴のひとつです。歯列矯正は歯が動く痛みがありますが、インビザラインではその痛みがワイヤー矯正よりも穏やかなこともメリットのひとつです。
インビザラインはワイヤー矯正では不可能なホワイトニングとの併用が可能で、歯を白くしながら歯並びも整えることが出来るなどのメリットも持ち合わせています。
2.インビザラインの標準的な費用
- 見えない矯正治療であるインビザラインは、いったいどのくらいの費用がかかるのか気になるところではないでしょうか。インビザラインにはいくつかの種類があり、それぞれ費用が異なります。矯正治療期間は個人差があること、また矯正治療後のリテーナー(後戻りしないための保定装置)にも費用が必要となるため、およそどのくらいの費用が必要になるのか把握しておきたいものです。
ここで、インビザラインによる歯列矯正の相場はどのくらいかをご説明します。
- インビザライン(標準)・・・歯並びや噛み合わせの不具合の程度が標準的な症例の場合、標準的な費用は80万円前後でしょう。都心と郊外などの立地面でも費用が異なりますが、目安となる金額は80万円前後です。これはワイヤー矯正と同じくらいの費用となります。
- インビザライン・ライト・・・軽度な症例に対するインビザライン・ライトは50万前後が平均的な費用です。歯を動かす度合いが比較的少なめの症例に適していますが、一定以上の歯並びの乱れには適用が難しいと言えます。
- 部分矯正・・・インビザラインによる歯列矯正は、前歯だけを治したいなど部分的な矯正にも対応可能で、標準的な費用は30万前後です。見える部分だけを治すことで費用を抑えることは可能ですが、噛み合わせに問題が生じる場合は部分的でなく、全体の噛み合わせを整える必要があるため費用が変わることがあるため、注意が必要です。
このようにインビザラインでは標準的な症例、軽度の症例、そして部分矯正があり、それぞれで費用が異なります。また他のマウスピース矯正と比べて費用は若干高くなります。
またインビザラインを含め、矯正治療は自費治療となり、歯科医院によって費用が異なります。インビザラインに限らず、歯列矯正を始める前には必ずカウンセリングを行い、その中で費用についての説明があるはずです。不明点がある場合は、納得いくまで歯科医師や矯正歯科医の説明を受けるようにして下さい。リテーナーなど追加料金も必要になる場合があるため、不明点を残さずにしておくことが望ましいでしょう。
無料でカウンセリングを行っている歯科医院も多いため、歯並びに悩みをお持ちの方はいちど無料カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
インビザラインのメリット
では次に、目立たず歯並びを整えることが出来るインビザラインにはどんなメリットがあるのかをご紹介します。
- 取り外し式のため食事しやすい
ワイヤー矯正は矯正装置を装着したまま食事をしなければいけないため、食事がしにくい、食べ物が挟まりやすいなど食事に不自由を感じてしまいます。インビザラインは取り外し式のため、気にせず食事を楽しむことができます。
- ゴールが明確
インビザラインはシュミレーションソフトにより歯の動きを予見しやすく、ゴールが明確です。モチベーションを保ったまま治療を進めていけることは大きなメリットと言えるでしょう。
- ブラッシングしやすく、虫歯や歯肉炎などになりにくい
ワイヤー矯正はブラッシングしにくく、ブラケット周りにも汚れが付きやすくなります。またワイヤーのためデンタルフロスが通しにくく、歯と歯の間に汚れが残りやすくなり、虫歯や歯肉炎の原因となるプラークが溜まりやすくなります。インビザラインはマウスピースを取り外すことができるためブラッシングしやすくデンタルフロスも通しやすいことから、口腔内の衛生環境を清潔な状態に保つことができます。プラークは虫歯や歯肉炎の原因となるため、口腔内の衛生を保つことは非常に大切です。
- ホワイトニングと同時進行が可能
ワイヤー矯正を行っている間はオフィスホワイトニング、ホームホワイトニングを行うこと歯できません。インビザラインはマウスピースにホワイトニングジェルを流し込み、歯を白くすることができます。つまり歯並びを整えながら歯を白くすることが可能です。
- 金属アレルギーの方にも対応できる
インビザラインで使われるアライナー(マウスピース)はポリウレタン製です。一般的なワイヤー矯正は金属素材が使われているため、金属アレルギーの方はセラミックブラケットやプラスチックブラケットに変更する必要があります。インビザラインは金属を一切使っておらず、金属アレルギーの方でも安心して使うことができることはインビザラインの特徴のひとつです。
インビザラインのデメリット
メリットの多いインビザラインですが、インビザラインにもデメリットは存在します。ではインビザラインのデメリットは何かをお話いたします。
- 全ての症例に対応できるわけではない
ほとんどの症例に対応できるインビザラインですが、難症例(症状が重い開咬など)ではインビザラインでは対応できないことがあります。これに比べ、ワイヤー矯正はほとんどの症例に対し対応が可能です。インビザラインでは限界がある症例の場合、ワイヤー矯正へのみの方法で治療を行うことになります。
- 自分で管理をする必要がある
インビザラインはアライナーを最低でも1日20時間装着する必要があります。そのためには自宅での自己管理がとても重要となります。自己管理が苦手な方や、1日20時間装着することが面倒くさいと感じる方は、インビザラインには不向きでしょう。
このようにメリットの多いインビザラインですが、ワイヤー矯正に比べて対応できる幅が若干狭いことも知っておく必要があります。
とは言うものの、インビザラインは目立たず矯正治療を行うことができるため、歯並びにコンプレックスをお持ちの方、矯正装置が見えることに抵抗を感じる方にはとても適した矯正治療です。
歯並びに悩みをお持ちの方で見えない矯正治療をご希望の方は、インビザラインによる治療を選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。
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