【インビザラインドクターコラム】見えづらいマウスピース矯正|大阪でインビザラインなら心斎橋デンタルクリニックまで

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アタッチメントでできること

2018年04月18日

  • アタッチメントは歯に着ける歯科用樹脂

インビザラインによる矯正治療では、透明なマウスピースの他にアタッチメントと呼ばれるごく小さな樹脂を装着して歯並びを整えますが、そもそもこのアタッチメントとはいったい何のことか、ご存じない方も多いでしょう。

インビザラインではアタッチメントがとても重要な役割を持っているのです。

 

アタッチメントとは、インビザライン矯正で使用する歯とほぼ同じ色をした歯科用樹脂です。この樹脂を歯に接着することで、マウスピースが歯に加える力をコントロールする働きを持っており、アタッチメントの働きで歯を細かく動かすことができるのです。つまりアタッチメントは、インビザライン矯正で歯を動かすための矯正補助装置のようなものと言えます。

 

ではアタッチメントはどの歯に取り付けられるのでしょうか。無料相談の際の口腔内チェックだけではどの歯にアタッチメントを装着するかは判断が難しいため、クリンチェックにより決定します。クリンチェックによる治療計画を立てたとき、歯に赤い三角や四角が表示されますが、これはアタッチメントを装着する位置を示しています。歯をどのように動かすかにより、アタッチメントのサイズや形が決められます。

 

クリンチェックによる治療計画でアタッチメントの位置や数が確定しますが、患者様と一緒に確認して患者様が納得すればそのままアライナーを装着して矯正が始まります。しかし前歯などは目立つ部分で気になる場合、再度クリンチェックを作製します。

 

インビザラインでは透明のアライナー(マウスピース)を交換しながら歯並びを整えますが、アタッチメントは基本的に装着した状態で過ごします。

 

しかしどうしてもアタッチメントに抵抗がある患者様は、アタッチメントを装着せずにアライナーを交換していくケースもあります。

 

 

  • 痛くない?

インビザラインによる歯列矯正は、ワイヤー矯正と比べて比較的痛みは少ないと言われています。しかしアタッチメントを装着することでアライナーによる歯の動きを調整し、動きやすくする働きがあることからアタッチメントを装着しない場合に比べて痛みが強くなるという声を聞きます。つまりアタッチメントをつけた状態と外した状態でマウスピースを装着すると、痛みの強さに差が出ることになります。

 

また歯が動くことによる痛みの他にも、食事のときなどマウスピースの取り外しの際にも痛みを感じることがあります。特に取り外しの際に力がかかることで歯が痛くなるようです。しかし何度も取り外しているうちに慣れてくるため、それほど心配しなくても大丈夫でしょう。

 

また稀にアタッチメントによって口の中を傷つけることがあります。アタッチメントが唇の裏側や頬の内側に当たって傷となって痛くなることがあります。普段はアライナーを装着している状態のため直接口腔内に当たることはありませんが、アライナーを取り外すときなどに傷つける場合や食事中に食べ物を噛むことでアタッチメントが頬に当たって痛みを感じる場合もあります。

 

アタッチメントの数は歯並びの状態により異なります。また症例によりアタッチメントの個数も変わってくるでしょう。

 

なおアタッチメントは装着しなくても治療を進められますが、治療期間が長引いてしまうことがあります。

 

 

  • 目立たない?

インビザラインは周りに気付かれずに歯並びを整えることが出来るメリットがあります。ところが前歯にアタッチメントを装着することでアタッチメントが目立ってしまうことがあります。アタッチメントだけを装着した歯はそれほど目立ちませんが、アタッチメントとアライナーを装着した場合、歯とほぼ同じ色とはいえアタッチメントが目立ってしまいます。特に前歯の場合、他の人から矯正治療を行っているのがわかってしまうこともあります。そのため患者様によってはアタッチメントを取り外して矯正を進めたい気持ちになるかもしれません。しかしアタッチメントを装着することでスムーズに歯が動くため、取り外してしまうと歯の動きが遅くなり、治療期間が延びてしまうことが考えられます。

 

症例によっては抜歯なし、アタッチメントなしでも治療計画通りに治療が進み、治療期間内で歯並びが整うこともあります。マウスピース装着時間をきちんと守ることで、良い結果が出せる症例と言えます。

 

アタッチメントが目立つことに抵抗がある場合、アタッチメントをできる限り目立たない位置に装着するなど工夫をすることで、ある程度対処できるかもしれません。

 

目立たず歯列矯正を行うことができるのに、アタッチメントをつけることで結局矯正治療を行っていることが周りの人にわかってしまうことに抵抗を感じる方は、いちど担当医に相談してみてはいかがでしょう。

 

  • 汚れはつかない?

ではアタッチメントに汚れはつかないのでしょうか。

普段アタッチメントはマウスピースに覆われているため、それほど目立った汚れは付かないでしょう。

 

しかし食事の際にはマウスピースを外すため、色の濃い食べ物は汚れが付着することが考えられます。歯科用の樹脂は元々汚れやすい素材です。例えば虫歯治療などで前歯を保険の差し歯にした場合、表側は白いプラスチック素材になります。

 

ところがプラスチックのため経年とともにだんだん黄ばんだり汚れたりするのと同じように、アタッチメントをそのままにしておくとやがて汚れが付いてくることがあります。

 

食後の歯磨きの際は、アタッチメントの周りに付着した汚れを綺麗にしておきましょう。ワンタフトブラシを使うと、細かい部分まで綺麗に落とすことができます。

またカレーやミートソースなど、色の濃いものは樹脂に着色しやすいものを食べたあとは、水を飲んで着色をなるべく防ぐようにするとよいでしょう。

 

どうしてもアタッチメントの汚れが気になる場合は、いちど歯科医師に相談してみてください。

 

■取れてもすぐには支障なし

ではもしアタッチメントが取れてしまったらどうすればよいのでしょうか。

基本的にはアタッチメントがない状態でもインビザライン治療は可能です。しかしアタッチメントは歯に装着することで力が加わり、歯を動きやすくする働きがあります。

 

このアタッチメントがアライナーを無理に外したときや固いものを噛んで取れてしまうことがあります。もしアタッチメントが何個か取れて数ヶ月経ってしまっても、基本的には問題ありません。次の予約日のときにアタッチメントが取れた旨を伝えてください。

 

もしも大量に取れてしまった場合、予約日前に歯医者へ連絡してアタッチメントの再接着の処置を受けるほうが良いでしょう。

 

アタッチメントの装着方法ですが、歯に専用の接着剤を塗布し、アライナーに樹脂を注入します。次に接着剤を注入したアライナーを口腔内に装着し、光を照射して接着剤を固めます。これでアタッチメントが歯に装着された状態となり、固まったらアライナーを取り外します。アタッチメントは歯とほぼ同じ色をしているので見た目にはほとんどわかりません。

 

なおアタッチメントを装着すると、痛みが強くなることがあります。痛みが強い場合は歯医者で痛み止めを処方してもらうことができるため、辛いときは歯医者で相談して下さい。

 

インビザラインによる歯列矯正は、目立たず歯並びを整えるだけでなく、ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない矯正治療法ですが、アタッチメントを装着することにより痛みを感じやすくなることがあります。

痛いからと長時間マウスピースを外してしまうと治療計画どおりに歯が動かないことがあります。アタッチメントを含め、インビザライン治療でお困りのことがありましたら、遠慮せずに担当医に相談して下さい。

 

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