インビザライン認定医について
2018年07月10日
インビザライン認定医について
目立たず歯並びを整えることができるマウスピース矯正「インビザライン」を行っている歯科医院が増えてきています。インビザラインを導入している歯科選びの基準のひとつに「インビザライン認定医」制度があります。今回はこのインビザライン認定医についてお話を進めたいと思います。
■インビザラインの症例が多い歯科医院
インビザラインは従来の固定装置を使ったワイヤー矯正とは異なり、透明なマウスピースを使って歯並びや出っ歯などを改善する矯正治療法です。最大の特徴は目立たず治療できることです。
見えにくい矯正治療といえば、歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着して歯並びを整える「裏側矯正」が一般的で、出っ歯や開咬といった症例に効果が高い治療法ですが、値段が高くなることや、先生の技術の差が出やすいことが特徴と言えます。
インビザラインでの歯列矯正は、歯並びの乱れだけでなく出っ歯や開咬などの不正咬合も改善が可能であり、インビザラインを導入するクリニックが増えてきました。
しかし、インビザラインを取り入れているクリニック全てが優れた技術を持っているのでしょうか。「インビザラインで歯並びを治したいけど、本当に大丈夫かな」と不安に思われる方もいらっしゃるでしょう。
歯列矯正といえばワイヤー矯正が一般的で、インビザラインを用いたマウスピース矯正はマイナーかもしれません。その中でもインビザラインはまだ新しい治療法であるため、歯科選びに迷いが生じることも否めません。
まず目を向けていただきたいのが、インビザラインの症例数です。
いくら矯正治療の実績が豊富でも、仮にワイヤー矯正の実績が90%で、残り10%がインビザラインでは、インビザラインそのものの症例数が乏しいことは明らかです。
インビザラインでの歯列矯正を希望するなら、インビザラインの症例数や実績が豊富であることが絶対条件です。特に抜歯を伴うような症例や、開咬などの難症例の実績に乏しいクリニックでは失敗を招く恐れがあります。難症例にも対応し、実績のあるクリニックを選ぶことは、インビザラインでの歯列矯正の成功の絶対条件と言えるでしょう。
■インビザライン認定医とは
インビザラインを取り入れている歯科選びの基本は症例数だけではありません。
そこで注目していただきたいのが、「インビザライン認定医」です。
インビザライン認定医とは、年間のインビザライン症例数によって認定されるプロバイダーと呼ばれる制度を有したまさにインビザラインの専門医です。
矯正治療では、日本矯正学会が定める認定医制度があり、基本的な学術の知識と技術を持ち合わせている先生が、矯正治療の専門医として認定されます。
一方インビザラインでは、従来のワイヤー矯正とは違う知識や技術が必要です。インビザラインの実績が少ない先生では、治療計画や治療結果が計画と異なり、患者様が希望した内容と異なり、がっかりするような結果を招くことも考えられます。
つまり矯正認定医であっても、インビザラインの知識や技術を持ち合わせていない先生が治療を行うことは難しいということになります。
そこで重要になるのが「インビザライン認定医」です。インビザライン認定医とは、インビザラインの症例が豊富で、治療計画や途中経過なども予見どおり進め、患者様が満足される結果を導くことができる、文字通りインビザラインのエキスパートです。
インビザライン認定医による歯列矯正は、様々な症例において治療計画から歯の動き、最終的な歯並びと、患者様の望まれる最善の結果を導くことができます。
つまりインビザラインの成功と失敗は、インビザライン認定医のもとで治療を受けるかどうかで決定するのです。
インビザラインで失敗しないためにもクリニック選びは最も大切です。クリニックを選ぶ基準として、インビザラインでの症例数が豊富なことと共に、インビザライン認定医が在籍していることが必須条件です。
■インビザドクターの認定基準とは
インビザラインの専門医は、インビザラインによる歯の動きに対する特殊な知識と技術が必要となります。このように、インビザラインの知識や技術を有した専門医は「インビザドクター」と呼ばれています。ではインビザドクターとは、いったいはどのように認定されるのでしょうか。
インビザドクターの認定基準は、インビザラインの治療経験数が50症例以上の先生に与えられる称号です。またインビザドクターの中にもランク付けがあり、それぞれ「インビザスーパードクター」「インビザゴールドドクター」「インビザプラチナドクター」となっています。
・インビザスーパードクター・・・インビザライン治療経験数50症例以上。インビザライン矯正において確実な治療計画を立てるために必要な経験値数の基準。
・インビザゴールドドクター・・・同治療経験値数100症例以上。より的確な治療が行える経験値数の基準。
・インビザプラチナドクター・・・同治療経験値数500症例以上。さらにプロフェッショナルな治療が行える経験数の基準。
インビザドクターは、必ずしもインビザラインを行うわけではありません。中にはインビザラインでの治療が適さず、従来のワイヤー矯正や裏側矯正のほうが良い結果を導くこともあります。つまり患者様の歯並びがインビザラインでの矯正治療が適しているかどうかの判断能力が問われるのです。
全ての患者様にとってインビザラインが適しているとは限らず、その見極めができるのは、数多くの症例を行ってきたインビザドクターだけです。
一般治療もそうですが、優れた先生とは、症状に応じて治療を見極め、最適な治療法を提案できる先生なのです。
なおインビザラインを行っているクリニックにもランク付けがあり、症例数に応じて認定されています。
最高ランクが年間症例数401以上であるブラックダイヤモンドプロバイダーからはじまり、
151症例以上のダイヤモンドプロバイダー、
101症例以上のプラチナエリートプロバイダーと続きます。
ダイヤモンドプロバイダー以上の認定を受けているクリニックでは、それだけ多くの症例数をこなしていることの証です。インビザラインの特徴を最大限に生かし、最も良い結果を導くことができるインビザドクターやインビザライン認定医が在籍していることの証明となります。
歯科選びは評判がとても大切です。インビザラインでの評判がよいクリニックを選ぶようにして下さい。
■矯正治療におけるセカンドオピニオンの重要性
医科において「セカンドオピニオン」という言葉はよく耳にすると思います。これは主治医と別の先生に意見を求めることで、医科ではよく行われています。
では矯正治療ではどうでしょうか。歯列矯正は歯の動きが予見しにくいですが、インビザラインでは治療計画を立て、歯の動きをクリンチェックで確認することができることが特徴です。
ところが治療計画を誤ると患者様が希望する歯並びとは異なってしまうことも十分考えられます。また経験の浅い先生では、症例によってはインビザラインでの治療ができないと言われることもあり得るでしょう。
このようなケースにおいてセカンドオピニオンを受けることは、とても意味があると考えられます。特にインビザドクターによるセカンドオピニオンは、患者様にとってもっとも良いと思われる治療法を提案し、インビザラインでは治せないと言われた歯並びでも治すことが可能なケースは非常に多くあります。
どこのクリニックでもまずはカウンセリング後、顎の骨の大きさや歯並びなどを確認するための精密検査を行い、検査結果に基づいて説明を行います。
インビザラインのセカンドオピニオンでも流れは同じで、まずカウンセリングをじっくりと行い、患者様のお話を伺います。精密検査を行って抜歯の必要性がある場合はその旨をご説明しますが、必ずしも抜歯が必要とは限りません。精密検査で抜歯の必要性の有無などもわかりますので、カウンセリングでじっくりと説明を受けます。そのためかかりつけでインビザラインは難しいと言われた場合でも、インビザラインは行えることもあります。
またかかりつけとセカンドオピニオン先で見解が同じ場合ももちろんあります。値段もクリニックにより相違があり、値段が高いところもあれば良心的な値段のところもあり様々です。
丁寧なカウンセリングは評判に直結します。後悔しないためにも、歯科医院選びは慎重に行いましょう。
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